- 概要
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詳細
その起源は千年以上も前という上川崎和紙。平安時代には「みちのくの紙」として貴族社会で珍重され、公の儀式や贈答の包み紙として用いられたほど由緒があるという。
現在は安達町のはずれ、阿武隈川沿いに数軒の和紙漉きが残るのみ。楮の刈り取りから、天日干しまで一枚一枚手作業で行われている。小雪まじりの木枯らしが吹きすさぶ冬が紙漉きの季節。身を切るような冷たい水作業。そこから上川崎和紙独特の風合いが生まれるのだ。何より堅牢丈夫、揉んでもめったに破れることはない。質朴な味が好まれ、書画や民芸品の材料として人気が高い。最近は、草木で染め付けたものや紅葉を漉き込んだものなど、新たな技法も開発されている。
出典 : 福島の伝統的工芸品|福島県ホームページ
[阿武隈川の清流に育まれた伝統の技が今も残る]かつて上川崎は二本松藩丹羽領内の「地障子」という障子紙の生産地であった。楮を原料とする生漉き紙で、現在の和紙の原形ともいわれている。長い間、漉き上げる紙の種類はさほど多いものではなかった。しかし明治以降、日本の和紙は世界中で珍重されはじめた。著名な画家やデザイナーたちによって、インテリアや照明といった、今までにない利用法が見つけ出されると、上川崎和紙も自然と様々な種類を漉くようになっていった。
材料に工夫を凝らしたもの、原量に自然の色を加えたもの、工程の中で偶然うまれたものなど様々である。ここに紹介するのが現在造られている主なものだが、そのどれもが上川崎和紙の持つ独特のあたたかさに満ちている。
上川崎和紙は、紙の用途にもよりますが、ほとんどが楮(こうぞ)100%の和紙で、昔ながらの手漉き和紙の製法で漉かれています。 ほとんど全ての工程が人の手によって丹念に行なわれ、材料の楮も地元上川崎で栽培した楮を使用しており、素朴で暖かみのある質感 に魅せられる人も多く、芥川賞受賞作、東野辺薫の「和紙」のモデルにもなりました。
平成7年には「ふくしま国体」の表彰状として採用され、多くの方々に 喜ばれました。
出典 : 上川崎和紙 | 安達町教育委員会
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ブランド名かな かみかわさきわし 都道府県 福島県 伝統工芸品指定区分 都道府県指定 指定名称 福島県指定伝統的工芸品 無形文化財 いいえ 地域団体商標 いいえ - レビュー
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