和色名
よみ
Yomi
EN: 英語・意訳
記号分類
No. 通し番号

別名 -別名-
系統色名 -系統色名-
染色名の登場 -○○時代-

~紹介~

[記号凡例]
植物 : 草、花、木、果実、海藻
動物 : 鳥
動物 : 鳥以外、虫
地球 : 大地、鉱物、空、海
人名
上記以外その他
---
色の元祖
基本色名(JIS規格)

★JIS 日本産業規格 [JISZ8102]
[赤]001-023
[黄赤]024-048
[黄]049-065
[黄緑]066-077
[緑]078-086
[青緑]087-091
[青]092-113
[青紫]114-121
[紫]122-128
[赤紫]129-130
[無彩色]131-145
★JIS 規格外 146-

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ここで一句/一首!効果音
[詠み始め : 琴 UP ver. 3秒]
[結び : 琴 DOWN ver. 3秒] 引用元 : ニコニ・コモンズ


とき
Toki
EN: ibis

001

別名 鴇羽、朱鷺、時
系統色名 明るい紫みの赤

トキの風切羽や尾羽のような色。本来は紅花で薄い色に染めた。明治の始めまでは全国に生息し、美しく飛ぶ姿が各地で見られた。


晩秋 江戸
系統
躑躅
つつじ
Tsutsuji
EN: azalea

002

別名 --
系統色名 あざやかな紫みの赤

赤いツツジの花の色に由来。北半球の温帯に広く分布、種類が非常に多く、色も赤、白、ピンクなど。衣の色として古くからとても人気。アザレアピンク。


晩春 現代
系統

さくら
Sakura
EN: cherry blossoms

003

別名 --
系統色名 ごくうすい紫みの赤

紅染の最も薄い色にあたる。平安装束に登場する「桜」は重ねの色で、単一の染色ではない。お酒を飲んでほんのり桜色といった使い方も。


晩春 江戸
系統
薔薇
ばら
Bara
EN: rose

004

別名 --
系統色名 あざやかな赤

薔薇の赤い花の色。花の名としては古今集に薔薇(そうび)が登場するが、色名としての薔薇色は西洋バラのことで明治以降になってから。幸せや希望に満ちている状態を象徴。


初夏 明治
系統
韓紅
からくれない
Karakurenai
EN: crimson

005

別名 唐紅
系統色名 あざやかな赤
染色名の登場 平安時代

紅花の紅色素だけで染めた濃い紅赤。古く日本では染料のことを藍と呼んだ。紅花は「呉」の国から伝わった藍で「くれのあい」。韓(から)は赤(あから)の略で、濃い鮮明な紅色のこと。

珊瑚
さんご
Sango
EN: coral

006

別名 --
系統色名 明るい赤
染色名の登場 明治時代

赤珊瑚の中間的な色。はなやかな赤橙。珊瑚には白、桃、赤とある。赤珊瑚は古くから装飾品に加工したり、顔料として使用され、仏教の七宝の一つ。染色名として登場するのは明治以降。

紅梅
こうばい
Koubai
EN: red-blossomed plum

007

別名 朱華、唐棣(はねず)
系統色名 やわらかい赤
染色名の登場 平安時代

紅梅の花のような色合い。かすかに紫味を含む薄い紅の色で古来より紅花のみで染めた。冬(11月)から春(2月)の色として貴族に愛好され、平安文学にもよく登場する。[...]


もも
Momo
EN: peach

008

別名 桃染、桃花褐、桃花
系統色名 やわらかい赤
染色名の登場 江戸時代

桃の花の色。飛鳥・奈良時代に麻布などを紅花で染めると桃色に染まったのが由来、当時は桃花褐・桃花染(つきそめ)と呼んでいた。若くて健康的な女性のイメージ喚起も。[...]


べに
Beni
EN: safflower, crimson

009

系統色名 あざやかな赤
別名 中紅
染色名の登場 江戸時代

紅花(ベニバナ)の赤色色素カルタミンで染めた色。紅花の花から製した「花餅」で染めた色の標準色。べにいろの名は江戸時代からで、それ以前は「くれない」とよんだ。

紅赤
べにあか
Beniaka
EN: ---

010

系統色名 あざやかな赤
別名 --
染色名の登場 --

赤と紅の中間色、わずかに紫みを含んだ鮮やかな赤色。薩摩芋の品種名として有名。

臙脂
えんじ
Enji
EN: carmine

011

系統色名 強い赤
別名 燕脂、燕支
染色名の登場 明治時代

臙脂で染めた濃厚な赤。紅花の一大産地である燕支山に因んでいる。生臙脂は、インド等で樹皮に寄生するラック虫から抽出した色素。古くから画の材料や工芸の染料として使われている。染めの色名としての使用は最近。[...]

蘇芳
すおう
Suou
EN: sappanwood

012

系統色名 くすんだ赤
別名 蘇枋、蘇方
染色名の登場 奈良時代

蘇芳とはマメ科の木で、樹皮や心材が染料に。南方から蘇芳の木を輸入し、奈良時代から染められた。平安時代には、貴族男性の狩衣(かりぎぬ)や女性装束の配色に欠かせない重要な色彩だった。


あかね
Akane
EN: madder

013

系統色名 こい赤
別名 --
染色名の登場 平安時代

茜草の根が染料。西洋でも古くから用いられ西洋茜で染めた色はマダー。「アカネ」の語源は赤根で、およそ有史以前より赤を染めて来たと思われる。夕焼けの真っ赤な西の空も茜色という。


あか
Aka
EN: red

014

系統色名 あざやかな赤
別名 アケ(古代)
染色名の登場 飛鳥時代

緋、紅、蘇芳、朱、橙、桃など赤系統の色の総称。古くは茜染めの赤。アカは明(あけ)を語源として、黒(暗)とともに光の明暗を示す言葉であった。


しゅ
Shu
EN: vermilion

015

系統色名 あざやかな黄みの赤
別名 --
染色名の登場 明治時代

人工の硫化水銀である銀朱の色。天然のものは朱砂や真朱という。日本画や紅型、印肉、朱墨などに使用。顔料としては続日本紀にはすでに見られるが、染色名としては明治以降。

紅樺
べにかば
Beni-kaba
EN: red birch

016

系統色名 暗い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

紅色がかった樺色、褐色味の赤橙色。江戸前期の染見本には紅樺色が、江戸中期になると変わって紅樺茶が出てくる。色味はほぼ同じ。紅蒲系統の色はこの時代に好まれた色。

紅緋
べにひ
Benihi
EN: deep scarlet

017

系統色名 あざやか黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

紅色も緋色もともに古くから赤色の代表的な色名で、紅緋は赤のなかの赤と言う意味。紅染の上に黄蘗、鬱金などの黄色染料で染めた色。

鉛丹
えんたん
Entan
EN: red lead, minium

018

系統色名 強い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

明るい赤橙色の顔料。酸化鉛の呈する鮮やかな橙色/赤系。鉛に硫黄、硝石を加え、焼いて製した酸化鉛で、鉛ガラスの原料、陶磁器の釉薬、さび止めの塗料などに用いられる。

紅海老茶
べにえびちゃ
Beni-ebicha

019

系統色名 暗い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 明治時代

紅色がかった海老茶。時代ははっきりしないが、海老茶色の後に登場してきた色と思われる。海老茶の海老とは伊勢えびのこと。


とび
Tobi
EN: kite

020

系統色名 暗い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

トビの羽のような色。江戸時代の代表的な茶色の一つ。通常、蘇芳、楊梅などを使って染めるが、八丈島産の黄八丈の鳶色はタブノキの樹皮で染めたもの。

小豆
あずき
Azuki
EN: red bean

021

系統色名 くすんだ黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

小豆の実のような色。この色名は古くは江戸時代から今日まで、着物に愛用されてきた色である一方、江戸時代の染法が見つかっていない。

弁柄
べんがら
Bengala
EN: bengala

022

系統色名 暗い黄みの赤
別名 紅殻色
染色名の登場 江戸時代

第二酸化鉄を主成分とする顔料。紅殻(べにがら)。ベンガラはインドのベンガル地方で産出。型染めや柿色の染色にも使われた。

海老茶
えびちゃ
Ebicha
EN: lobster brown

023

系統色名 暗い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 明治時代

伊勢えびの殻の色が由来。明治中頃から大正期に女学生の間でこの色の袴が大流行し、当時の女学生のことを海老茶式部と呼んだことも。

金赤
きんあか
Kin-aka
EN: gold red

024

系統色名 あざやかな黄赤
別名 --
染色名の登場 --

ガラス工芸の江戸切子で赤を発色させるために金を使用したところから。

赤茶
あかちゃ
Akacha
EN: reddish brown

025

系統色名 強い黄赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

赤みを帯びた茶色。赤茶色は色名としてのみでなく、「赤茶けた」のような変化を表す動詞としても広く使われる。

赤錆
あかさび
Akasabi
EN: red rust

026

系統色名 暗い黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

鉄が錆びたような赤茶色。

黄丹
おうに、おうたん
Ouni
EN: yellow cinnabar

027

系統色名 強い黄赤
別名 --
染色名の登場 奈良時代

【禁色】顔料の黄丹(鉛丹)に近い色彩から付いた色名。曙の太陽の色を表し、皇太子の袍(ほう)の色とされる禁色の一つ。[...]

赤橙
あかだいだい
Akadaidai
EN: reddish orange

028

系統色名 あざやかな黄赤
別名 --
染色名の登場 --

やや赤みの濃い橙色。橙色とはミカン科の果実ダイダイの熟した実の色で、赤橙はさらに成熟が進んだ色。木から落ちそうなほど熟した柿の色にも近い。


かき
Kaki
EN: persimmon

029

系統色名 強い黄赤
別名 --
染色名の登場 明治以降

柿の実の色。江戸時代から呼ばれている柿色は、団十郎茶とも呼ばれ、この色より茶色がかった色。

肉桂
にっけい、にっき
Nikkei
EN: cinnamon

030

系統色名 くすんだ黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

乾燥させた肉桂(ニッケイ)の樹皮のような色。ニッケイは古くから香料として中国から輸入され、江戸時代には栽培も始まった。色名として使われるようになったのは最近。


かば
Kaba
EN: birch

031

系統色名 強い黄赤
別名 真樺、蒲
染色名の登場 江戸時代

ガマ(蒲)の穂に似た色。蒲は古くは「かば」と呼んだ。樺は蒲の当て字だが、昔から樺の字を使うことが多い。

煉瓦
れんが
Renga
EN: brick

032

系統色名 暗い黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

赤れんがのような色。酸化鉄を焼いてつくる赤れんがは日本では明治時代から建築などに使われるようになった。


さび
Sabi
EN: rust

033

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 鉄錆
染色名の登場 江戸時代

鉄錆のような暗い赤茶色。錆何々と言う色は江戸時代、錆浅葱、錆朱、錆納戸などいくつも生まれた。

檜皮
ひわだ
Hiwada
EN: cypress bark

034

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 桧皮
染色名の登場 平安時代

檜(ひのき)の皮の色。


くり
Kuri
EN: chestnut

035

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 落栗、栗皮、栗皮茶
染色名の登場 平安時代

栗の実の皮の色。平安文学や重ねの色に出てくる落栗色も同じ色と考えられる。

黄赤
きあか
Kiaka
EN: yellowish red
036

系統色名 あざやかな黄赤
別名 --
染色名の登場 --

黄色と赤の中間色。橙色より赤みが少し強い。概念として幅広い色を含み、JIS色彩規格の表現だと、肉桂色「くすんだ黄赤」、樺色「つよい黄赤」、煉瓦色「暗い黄赤」。

代赭
たいしゃ
Taisha
EN: red ocher

037

系統色名 くすんだ黄赤
別名
染色名の登場 明治時代

日本画の顔料、代赭の色。「赭」とは赤土の意。昔、中国の代州という所で良質の赭が採れたところからこの名が付いた。顔料としては古くからあるが、染色名としてみられるのは最近。

駱駝
らくだ
Rakuda
EN: camel

038

系統色名 くすんだ黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

らくだの毛のような色。らくだは上代にはすでに渡来していたが、一般に知られるようになったのは江戸時代に見せ物となってから。色名として一般化したのはごく最近。

黄茶
きちゃ
Kicha
EN: yellowish brown

039

系統色名 強い黄赤
別名 --
染色名の登場 室町時代

黄みを帯びた茶色。[...]


はだ
Hada
EN: skin

040

系統色名 うすい黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

日本人の肌のような色。奈良時代の宍色(ししいろ)、江戸時代の肉色(にくいろ)と同じ色。ごく最近までは「肉色」が一般的な呼び方だった。


だいだい
Daidai
EN: orange

041

系統色名 あざやかな黄赤
別名 --
染色名の登場 明治時代

橙(だいだい)の果皮のような色。橙はオレンジの訳名。

灰茶
はいちゃ
Haicha
EN: grey-brown

042

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

灰色がかったややくすんだ茶色。陶磁器のほか、衣料品やメガネフレームなどの色名に用いられる。


ちゃ
Cha
EN: tea

043

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

本来は茶の葉を蒸して染めたことからこの名に。茶色を染める材料は多くあり、その色名も豊富。

焦茶
こげちゃ
Kogecha
EN: roasting tea leaf

044

系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

ものが焦げたような黒みがかった濃い茶色。

柑子
こうじ
Kouji
EN: orange

045

系統色名 明るい黄赤
別名 中柑子
染色名の登場 鎌倉時代

柑子蜜柑の皮のような明るい黄赤。


あんず
Anzu
EN: apricot

046

系統色名 やわらかい黄赤
別名 杏子
染色名の登場 現代

熟した杏の実の色。バラ科の落葉小高木の杏の木は、幹材を使って実際に杏色を染めることができる。

蜜柑
みかん
Mikan
EN: satsuma mandarin

047

系統色名 あざやかな黄赤
別名 --
染色名の登場 現代

みかんの果皮の色。ミカンは、ミカン科の常緑小高木。橙色とかなり似てはいるが、蜜柑色の方がやや黄みが強い。

褐色
かっしょく
Kassyoku
EN: dark brown

048

系統色名 暗い黄赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代

少し黒みの濃い茶色。褐色を「かっしょく」と読む時はこの色。「かちいろ」「かちんいろ」と読む場合は別の色に当たる。


つち
Tuchi
EN: soil

049

系統色名 くすんだ赤みの黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代

湿った土のような色。染織の色名としてはあまり使われていない。血の気のない顔色の表現に使うことも。

小麦
こむぎ
Komugi
EN: wheat

050

系統色名 やわらかい赤みの黄
別名 --
染色名の登場 現代

小麦の種子の表面のような色。大昔から日本でも食されている小麦だが、染色名としては使われていなかった。日焼けした健康な肌も小麦色。

琥珀
こはく
Kohaku
EN: amber

051

系統色名 くすんだ赤みの黄
別名 --
染色名の登場 明治時代

琥珀の石のような色。琥珀は地質時代の植物の樹脂などが地中で化石化したもので、古代から貴重な石の一つだった。仏教の七宝の一つ。

金茶
きんちゃ
Kincha
EN: golden brown

052

系統色名 こい赤みの黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代

黄金の色の黄褐色。黄金に似た色には他に山吹茶があるが金茶と比べるとやや黄みがち。この金茶は明治時代に何度か流行した色。


たまご
Tamago
EN: egg (yolk)

053

系統色名 明るい赤みの黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代

鶏卵の黄身の色。江戸時代以降の文学にもしばしば登場して親しまれた。これとは別に地玉子の殻の色をいうこともあり、その場合は重色目の鳥の子色にあたる。

山吹
やまぶき
Yamabuki
EN: kerria japonica

054

系統色名 あざやかな赤みの黄
別名 --
染色名の登場 平安時代

キク科のヤマブキ(山吹)の花の色に由来。山吹は春の季語。平安文学にもしばしば登場。重ねの色も。また、大判小判のことを山吹色といった。

黄土
おうど
Oudo
EN: yellow ocher

055

系統色名 くすんだ赤みの黄
別名 --
染色名の登場 現代

顔料の黄土の色。黄土は顔料としての他、古くから絵画の下塗や壁の塗料として利用された。染色にも用いられたが染色名として使われるようになったのはごく最近になってから。

朽葉
くちば
Kuchiba
EN: russet

056

系統色名 灰みの赤みをおびた黄
別名 --
染色名の登場 平安時代

朽ちた落ち葉の色彩。江戸時代以降、色名に一般的に「茶」を使うが、平安時代の茶系の色は全て「何々朽葉」と呼んだ。[...]

向日葵
ひまわり
Himawari
EN: sunflower

057

系統色名 あざやかな黄
別名 --
染色名の登場 現代

ヒマワリ(向日葵)の花の色に由来。夏の季語。ヒマワリは北アメリカ原産でキク科の一年草。花は太陽の移動とともに回ると云うが、実際にはあまり動かない。

鬱金
うこん
Ukon
EN: turmeric

058

系統色名 強い黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代

鬱金の根茎で染めた鮮やかな濃い黄色。鬱金で染めた木綿は防虫、殺菌効果もあった。派手な色を好んだ江戸前期に流行った。染料のほか、香料や薬用にも。


すな
Suna
EN: sand

059

系統色名 明るい灰みの黄
別名 --
染色名の登場 現代

砂のような色。砂の色といっても地方によりさまざまであるが、一般的におおよそこのような色か。

芥子
からし
Karashi
EN: mustard

060

系統色名 やわらかい黄
別名 --
染色名の登場 現代

芥子の粉のような色。色名としては新しく、最近ポピュラーな色の一つ。



Ki
EN: yellow

061

系統色名 あざやかな黄
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代以前

支子、刈安、黄檗、鬱金などで染めた色。「き」とよむ和名の由来や、いつ頃から呼ばれるようになったのかは定かでない。古代の五行説では正色の一つになっている最も基本的な色。

蒲公英
たんぽぽ
Tanpopo
EN: dandelion

062

系統色名 あざやかな黄
別名 --
染色名の登場 現代

タンポポの花の色に由来。世界の温帯に広く分布するキク科の多年草。春、あちらこちらの野原や道端で黄色い花を咲かせるお馴染の花。

鶯茶
うぐいすちゃ
Uguisu-cha


063

系統色名 暗い灰みの黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代

うぐいすの背の色のような褐色がかった灰みの黄緑。江戸時代、女性に特に好まれ、浮世絵や江戸文学にたびたび登場する。

中黄
ちゅうき
chuuki
EN: medium yellow

064

系統色名 明るい緑みの黄
別名 --
染色名の登場 --

黄色に少し赤みが加わった色。カラー印刷のインクでは、イエロー100%にマゼンタを5%程度加えた色。

刈安
かりやす
Kariyasu


065

系統色名 うすい緑みの黄
別名 --
染色名の登場 平安時代

カリヤスで染めた色。刈安は山地・草原に自生するススキよりやや小さいイネ科の多年草。古くから黄色の染めに使用した。藍との交染で鮮やかな緑色を染められる。

黄蘗
きはだ、おうばく
Kihada
EN: amur corktree

066

系統色名 明るい黄緑
別名 --
染色名の登場 平安時代

キハダの樹皮で染めた色。黄蘗はミカン科の落葉高木。これで染めた紙は防虫効果があり写経用の染紙に使った。また胃薬としても利用する。

海松
みる
Miru
EN: stag seaweed

067

系統色名 暗い灰みの黄緑
別名 --
染色名の登場 平安時代

海藻のミル(海松)の色。海松という名前は古くから使われ万葉集にも詠まれているが、色名として見掛けるようになるのは平安以降。


ひわ
Hiwa
EN: siskin

068

系統色名 強い黄緑
別名 --
染色名の登場 鎌倉時代

真鶸(ひわ)の羽に因んだ色。冴えた黄緑。鶸とはスズメ目アトリ科の小鳥ですずめより小さく、背中の色が光沢のある黄緑色をしている。[...]


うぐいす
Uguisu


069

系統色名 くすんだ黄緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

ウグイスの羽色のような色。茶系の色が特に好まれた江戸時代においては、この鶯色より鴬茶の方が広まっていた。

抹茶
まっちゃ
Maccha
EN: green tea

070

系統色名 やわらかい黄緑
別名 --
染色名の登場 現代

抹茶のようなやや茶みの黄緑色。柔らかな色であり、ソフトなイメージが流行する時、この色がよく登場する。

黄緑
きみどり
Kimidori
EN: yellow green

071

系統色名 あざやかな黄緑
別名 --
染色名の登場 明治時代

色相的に黄色と緑のほぼ中間で、彩度の高い色。現在、ごく一般的に使う色の名前。色名としては新しい。


こけ
Koke
EN: moss

072

系統色名 くすんだ黄緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

苔のようなややくすんだ濃い黄緑色。平安装束の重色目には苔色が見られるが、単一の色名としては使われるようになったのは江戸時代以降になってから。[...]

若草
わかくさ
Wakakusa
EN: young grass

073

系統色名 あざやかな黄緑
別名 --
染色名の登場 明治時代

芽を出し始めた若草のような色。若草という言葉は古くからあり重色目にもでてくるが、単一の色名としてはごく最近になってから。

萌黄
もえぎ
Moegi


074

系統色名 強い黄緑
別名 萌木
染色名の登場 平安時代

春の若い芽や木が萌え立つような色。平安時代から広く用いられている黄緑の代表的な色名。若草色より淡く、緑みが多い。[...]


くさ
Kusa
EN: grass

075

系統色名 くすんだ黄緑
別名 --
染色名の登場 明治時代

草の葉の色。草の色もさまざまあり、その標準的な色。洋色のグラスグリーンと同色。苔色よりもくすんだ色。色名としては新しめ。

若葉
わかば
Wakaba
EN: young leaves

076

系統色名 やわらかい黄緑
別名 --
染色名の登場 現代

萌え出て間もない草木の若葉のような色。生まれたばかりの若葉のみずみずしい色。「若葉」は夏の季語としても使われる。

松葉
まつば
Matsuba
EN: pine needle

077

系統色名 くすんだ黄緑
別名 松の葉
染色名の登場 平安時代

松の葉の色。暗い萌黄色。「松の深緑」という言葉があるように、松は深緑の代表として使われる。藍と仮安で染められるが、藍を濃くすると木賊色(とくさいろ)になる。

白緑
びゃくろく
Byakuroku
EN: whitish green

078

系統色名 ごくうすい緑
別名 白襖
染色名の登場 奈良時代

水酸化銅と炭酸銅が主成分である孔雀石からとれる顔料の中で、いちばん粒子が細かいものが百緑。古くからある顔料で仏画などの着彩に使用されていた。

≪現代≫
みどり
Midori
EN: green

079

系統色名 明るい緑
別名 --
染色名の登場 現代

青と黄との中間色。草木の葉のような色。光の三原色の一。「緑」という字は緑青(ろくしょう)の意味をもつ。古代日本の緑と現代の緑とは随分と違っている。

常磐
ときわ
Tokiwa
EN: evergreen

080

系統色名 こい緑
別名 --
染色名の登場 平安時代

松、杉などの常緑樹の葉の色。年中葉の色が緑の常緑樹のことを常盤木(ときわぎ)という。常磐(ときわ)とは常に変わらないこと、永久不変のことを表す。

緑青
ろくしょう
Rokushou


081

系統色名 くすんだ緑
別名 --
染色名の登場 鎌倉時代

孔雀石を粉末にして作る緑色顔料の色。銅の表面に生じる緑色のさびのような色も緑青という。顔料としては仏教伝来と共に日本に伝わった。

千歳緑
ちとせみどり
Chitose-midori


082

系統色名 暗い灰みの緑
別名 --
染色名の登場 平安時代

松の葉の色。松は長寿であることから、めでたい色として生まれた。常緑の松の緑をさす。吉祥的な意味を持つめでたい色。

深緑
ふかみどり
Fuka-midori
EN: dark green

083

系統色名 こい緑
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

深く濃い緑色。松葉色、常磐色、千歳緑など、葉が落ちず、いつも青々とした松に因んだ色は多い。色名としてはこれが最も古くからある。[...]

萌葱
もえぎ
Moegi


084

系統色名 暗い緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

春の野に萌え出たネギの茎の色。歌舞伎の定幕色の萌葱はこの色。古くからある色名で同じ呼び方の「萌黄」があるが、この「萌葱」は当て字で「浅葱」などに引かれたもの。

若竹
わかたけ
Wakatake
EN: young bamboo

085

系統色名 強い緑
別名 --
染色名の登場 明治時代

若い竹をイメージした爽やかな緑色。若竹色は実際の色より少し明るい緑で若々しさを象徴している。

青磁
せいじ
Seiji
EN: celadon

086

系統色名 やわらかい青みの緑
別名 青瓷
染色名の登場 明治時代

磁器の青磁のような色。青磁は平安時代に中国から伝わった。古くは源氏物語の若菜下の「あをじ」にあたる。色名としては比較的新しい。

青竹
あおたけ
Aotake
EN: blue bamboo

087

系統色名 やわらかい青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

成長した青竹のような色。若竹色と比べると青みが強い。

鉄色
てついろ
Tetsuiro
EN: iron blue

088

系統色名 ごく暗い青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

焼いた鉄肌のような色。この色は鉄の色からとも、陶磁器の下絵顔料に用いる呉須(ごす)の色からともいわれる。名のとおり堅実な色合いで、江戸時代に流行した。

青緑
あおみどり
Aomidori
EN: blue green

089

系統色名 あざやかな青緑
別名 --
染色名の登場 平安時代

青みを帯びた緑色。現在の青緑は青と緑の中間の色でかなり鮮やか。古い時代の青緑はこれよりも緑勝ち。

錆浅葱
さびあさぎ
Sabiasagi
EN: rust chive

090

系統色名 灰みの青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

錆色がかった、くすんだ渋味のある浅葱色。基調である浅葱色が江戸中期に流行った頃、同じようにこの色も流行した。

水浅葱
みずあさぎ
Mizuasagi
EN: water chive

091

系統色名 やわらかい青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代

水色よりやや濃く浅葱色より薄い色。水浅葱色は江戸時代には浅葱色ほど流行らなかった。[...]

新橋
しんばし
Shinbashi
EN: shinbashi

092

系統色名 明るい緑みの青
別名 金春色
染色名の登場 明治時代

東京の新橋で流行ったことから付いた名。明治末頃、当時の花柳界では新興であった東京・新橋の芸者の間でハイカラな色として好まれた。

浅葱
あさぎ
Asagi
EN: chive

093

系統色名 あざやかな緑みの青
別名 --
染色名の登場 平安時代

若いネギの色の意。実際のネギの色と比べて青みが強い。平安文学にしばしば登場する。江戸・元禄時代の頃にも流行。

白群
びゃくぐん
Byakugun


094

系統色名 やわらかい緑みの青
別名 --
染色名の登場 現代

岩絵の具の群青のうち、粒子の最も細かいもので、白みを帯びた群青色。岩絵の具は粒子の多きさにより変化し、細かくなるほど色が薄くなる。

納戸
なんど
Nando
EN: storage room

095

系統色名 強い緑みの青
別名 --
染色名の登場 江戸時代

江戸時代に流行った藍染のうち代表的な色の一つ。納戸は屋内にある物置部屋のこと。名前の由来は諸説あり、はっきりしない。

甕覗き
かめのぞき
Kamenozoki


096

系統色名 やわらかい緑みの青
別名 瓶覗、覗
染色名の登場 江戸時代

藍染の中で一番薄い色。藍染は薄い色ではやや緑みになる。藍染の染液をためておく藍瓶にちょっとだけ浸けて染めたという意味から付いた名前。


みず
Mizu
EN: water

097

系統色名 うすい緑みの青
別名 --
染色名の登場 平安時代

水のように薄青く澄んだ色。平安文学にもよく登場し、江戸文学にも見られる。水色は江戸時代を通じて、空色、浅葱色などと共に夏の着物の色として愛用された。

藍鼠
あいねず(み)
Ainezu
EN: indigo rat

098

系統色名 暗い灰みの青
別名 --
染色名の登場 江戸時代

四十八茶百鼠。藍色味を帯びた鼠色。何々鼠と称する鼠色が次々とでてきた江戸中期以降にあらわれた色。[...]


そら
Sora
EN: sky

099

系統色名 明るい青
別名 --
染色名の登場 平安時代

晴れわたった大空の色。古くは源氏物語に見られ、江戸時代になってから染色見本に特に多く記されている。

≪現代≫
あお
Ao
EN: blue

100

系統色名 あざやかな青
別名 --
染色名の登場 現代

空や海の澄んだ色。光の三原色の一。古代の「青」は、現代の「青」と違い、樹葉が青々と茂った色で青緑色であった。


あい
Ai
EN: JPN indigo blue

101

系統色名 暗い青
別名 --
染色名の登場 江戸時代

藍染の標準色。藍はタデ科の一年草。葉・茎を醗酵させて染液を作り、そこに浸して青色を染める。浸す回数により瓶覗から紺までさまざまな青色が生まれる。古代の藍色はもっと薄い青緑だった。

濃藍
こいあい
Koiai
EN: dark indigo

102

系統色名 ごく暗い青
別名 --
染色名の登場 明治時代

藍染の濃い色。藍染で濃く染めた色で、藍色と紺の中間になり、これより濃くなると紺になる。[...]

勿忘草
わすれなぐさ
Wasurenagusa
EN: myosotis

103

系統色名 明るい青
別名 --
染色名の登場 明治時代

勿忘草の花の色に由来、可憐な明るい青。恋人たちの花といわれ、うるう年の日にこの花を贈る習慣がある。美しい瞳の色にもたとえられる。中世ドイツの伝説にちなんでいる。

露草
つゆくさ
Tsuyukusa
EN: commelina

104

系統色名 あざやかな青
別名 --
染色名の登場 江戸時代

ツユクサ(露草)の花の色、露草の花で染めた色。ツユクサは夏、青紫色の小さな花が咲き一日でしおれる。ツユクサの色は水で流れるので、友禅の下絵描きに利用された。[...]


はなだ
Hanada
EN: --

105

系統色名 強い青
別名 花田
染色名の登場 奈良時代

藍で染めた純正の青。古代より藍だけで染めた色のことを縹といった。奈良朝以前に青色料として用いた露草の花を栽培した田の色を表している。

紺青
こんじょう
Konjou
EN: Prussian blue

106

系統色名 暗い紫みの青
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

顔料の紺青の色彩。紺青はアズライト(藍銅鉱)という鉱物から作られる顔料。色名としては古くは続日本紀や竹取物語にもみられる。[...]

瑠璃
るり
Ruri
EN: lapis lazuli

107

系統色名 こい紫みの青
別名 --
染色名の登場 平安時代

宝玉の瑠璃の色。瑠璃は天然ウルトラマリンの原鉱石であるラピスラズリのことで、昔から七宝の一つとして珍重された。[...]

瑠璃紺
るりこん
Rurikon
EN: ruri navy

108

系統色名 こい紫みの青
別名 紺瑠璃
染色名の登場 平安時代

瑠璃色がかった紺色。[...]


こん
Kon
EN: navy blue

109

系統色名 暗い紫みの青
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

藍で染めた濃い色。藍染は濃く染めるほど紫みになる、これは天然の藍の中には赤みの染料も含まるため。染物屋のことを紺屋というくらい染めの代表格な色。

杜若
かきつばた
Kakitsubata
EN: rabbitear iris

110

系統色名 あざやかな紫みの青
別名 --
染色名の登場 室町時代

カキツバタの花の色に由来。アヤメ科の多年草。梅雨の頃、濃い紫色の大きな花を咲かせる。葉はアヤメより広く、湿った土地に生える。実際の花はこれより赤みの紫。

勝色
かち(ん)いろ
kachi
EN: victory

111

系統色名 暗い紫みの青
別名 搗、褐(かち)
染色名の登場 平安時代

紺色よりさらに濃く黒に近い程の藍染の色。褐を勝に置き換え縁起をかついで武具の染色などによく利用された。「かっしょく」と読む場合は別の色。

群青
ぐんじょう
Gunjou
EN: ultramarine

112

系統色名 こい紫みの青
別名 --
染色名の登場 現代

鉱物性顔料の群青の色。顔料としては飛鳥寺代に伝来。色名としては現在一般的によく使われるが、染料としては狂言の装束に一部用いている程度でほとんど使用しない。

鉄紺
てつこん
Tetsukon
EN: iron navy blue

113

系統色名 ごく暗い紫みの青
別名 紺鉄
染色名の登場 江戸時代

鉄色がかった紺色。その名の通り鉄色と紺色の中間の色合いで濃く深い色。江戸時代後期の染見本帳には紺鉄色とある。

藤納戸
ふじなんど
Fujinando


114

系統色名 強い青紫
別名 藤御納戸ふじおなんど
染色名の登場 江戸時代

藤色がかった納戸色。淡い青紫系の色に藤のつく色がいくつもある。藤色系の色は昔から好まれた色だった。

桔梗
ききょう
Kikyou
EN: balloon flower

115

系統色名 こい青紫
別名 --
染色名の登場 平安時代

キキョウ(桔梗)の花の色に由来。キキョウ科の多年草で、8~9月に茎や枝の頂きに青紫の浅い釣り鐘形の花を開く。秋の七草の一つ。

紺藍
こんあい
Kon-ai
EN: navy indigo

116

系統色名 こい青紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

紺色がかった濃い藍色。藍で染めた最も濃い色。


ふじ
Fuji
EN: wisteria

117

系統色名 明るい青紫
別名 --
染色名の登場 平安時代

藤の花の色に由来。平安時代から使われ、高貴な色とされてきた。江戸文学にもよく登場し、昔から人気のある色。[...]

藤紫
ふじむらさき
Fuji-murasaki
EN: dark lilac

118

系統色名 明るい青紫
別名 --
染色名の登場 江戸時代

藤の花に似た色だが藤色よりやや濃い目。藤色の染色は古くからあり、藤紫がでてきた江戸後期からはどちらも愛用され、江戸末期になって藤色と区別されるように。明治期に流行。

青紫
あおむらさき
Ao-murasaki
EN: bluish purple

119

系統色名 あざやかな青紫
別名 --
染色名の登場 平安時代

青みを帯びた鮮やかな紫色。美しく高貴な色。


すみれ
Sumire
EN: violet

120

系統色名 あざやかな青紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

スミレの花の色に由来。色名として見られるのは最近だが、スミレそのものは古くから愛されていた花で、万葉集や枕草子などに登場する。

鳩羽
はとば
Hatoba
EN: pigeon feather

121

系統色名 くすんだ青紫
別名 鳩羽鼠
染色名の登場 江戸時代

四十八茶百鼠。山鳩の背中の羽の色。薄い紫色である藤色に鼠色をかけた赤みがかった灰紫色。[...]

菖蒲
しょうぶ
Shoubu
EN: iris

122

系統色名 あざやかな青みの紫
別名 --
染色名の登場 室町時代

アヤメ科のハナショウブの花の色に由来。ショウブはサトイモ科の多年草で香気があり端午の節句に風呂に入れる別もの。

江戸紫
えどむらさき
Edo-murasaki
EN: Edo purple

123

系統色名 こい青みの紫
別名 今紫
染色名の登場 江戸時代

京紫に対して江戸で染めた紫ということから付いた色名。京紫が赤み、新興都市の江戸では「力強い活気」を表し、冴えた青みにしたという説がある。[...]


むらさき
Murasaki
EN: purple

124

系統色名 あざやかな紫
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

紫草の根と椿灰汁と酢で染めた色。紫草はムラサキ科の多年草で根から紫の染料が採れる。万葉集の時代から高貴な色として愛され、平安装束の色目にも、また王朝文学にも紫の記述は多い。

古代紫
こだいむらさき
Kodai-murasaki
EN: ancient purple

125

系統色名 くすんだ紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

古から伝わる正統的な紫色として、近世以後の江戸紫や京紫に対して、くすんで渋みのある紫を称した色名。[...]

茄子紺
なすこん
Nasu-kon
EN: Eggplant navy

126

系統色名 ごく暗い紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

ナス(茄子)の実のような赤みの紺。[...]

紫紺
しこん
Shikon
EN: bluish purple

127

系統色名 暗い紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

濃い紺色がかった紫色。茄子紺より、紫紺の方がやや赤み。その荘厳さ故に優勝旗の色としてよく使用されている。

菖蒲
あやめ
Ayame
EN: iris

128

系統色名 明るい赤みの紫
別名 --
染色名の登場 室町時代

ノハナショウブの花の色。アヤメ科の多年草で初夏、黄色い筋のある紫色の花をつける。ハナショウブの原種でハナショウブより花が小さい。

牡丹
ぼたん
Botan
EN: peony

129

系統色名 あざやかな赤紫
別名 --
染色名の登場 明治時代

牡丹の花の色に由来。平安装束の重色目にもあるが単体の染色として見られるのは最近。明治時代に大流行。[...]

赤紫
あかむらさき
Aka-murasaki
EN: reddish purple

130

系統色名 あざやかな赤紫
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

赤みを帯びたあざやかな紫色。律令時代の朝服では、濃紫に次ぐ高貴な色とされた。[...]


しろ
Shiro
EN: white

131

系統色名
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代

純白の絹のような白。衣服令の服色の尊卑の序列で最上位に位置付けられた色で「しろき」と呼ばれ、神聖な色として重用された。古来「しろ」は「素(しろ)」で生地そのままの色。

胡粉
ごふん
Gofun
EN: white pigment

132

系統色名 黄みの白
別名 --
染色名の登場 奈良時代

胡粉とは牡蛎などの貝殻を焼いて作った白色顔料。日本では白色の絵の具の代表。染料にはならないが、友禅染めなどの一部に使用している。

生成
きなり
Kinari
EN: ecru

133

系統色名 赤みを帯びた黄みの白
別名 --
染色名の登場 現代

晒したり染めたりしない、自然のままの糸や生地の色。加工をしない自然のままの色で、本来なら素材によって様々な色になる。主に麻や木綿の無加工の色を指す。

象牙
ぞうげ
Zouge
EN: ivory

134

系統色名 黄みのうすい灰色
別名 --
染色名の登場 現代

象牙のような色。象牙は古くから装飾品に利用され、日本にも七世紀に渡来した。象牙を焼いた粉は黒色の顔料になる。

銀鼠
ぎんねず
Gin-nezu
EN: silver rat

135

系統色名 明るい灰色
別名
染色名の登場 江戸時代

銀色を帯びた薄い鼠色。「墨の五彩」の「淡」にあたる色。[...]

茶鼠
ちゃねず(み)
cha-nezumi
EN: brown rat

136

系統色名 黄赤みの灰色
別名 江戸鼠、当世鼠
染色名の登場 江戸時代

茶色がかった鼠色。江戸中期以降、他の茶や鼠とともに流行。[...]


ねずみ
Nezumi
EN: rat

137

系統色名 灰色
別名 --
染色名の登場 室町時代

いわゆる鼠のような色。

利休鼠
りきゅうねずみ
Rikyu-nezumi
EN: rikyu rat

138

系統色名 緑みの灰色
別名 --
染色名の登場 江戸時代

緑茶味の鼠色。利休とは直接関係はない。粋を好んだ江戸時代に千利休にあやかってつけた色名。北原白秋の詩「城ヶ島の雨」によって広く知られる色になった。


なまり
Namari
EN: lead

139

系統色名 青みの灰色
別名 --
染色名の登場 明治時代

鉛の色に似た、青みを帯びた灰色。炭素属元素のひとつの鉛は、その暗く重い印象と重なって、どんよりした重苦しい空の色の表現によく使われる。


はい
Hai
EN: ash

140

系統色名 灰色
別名 --
染色名の登場 明治時代

灰のような薄い鼠色。木や藁などが燃え尽きた後の色。白と黒の中間色、色名としては比較的新しい。

煤竹
すすたけ
Susutake
EN: soot-bamboo

141

系統色名 赤みを帯びた黄みの暗い灰色
別名 --
染色名の登場 室町時代

煤けて赤黒くなった竹のような色。この色は江戸初期から中期にかけて、銀すす竹、藤すす竹などたくさんの煤竹色が生まれ流行した。[...]

黒茶
くろちゃ
Kurocha
EN: black brown

142

系統色名 黄赤みの黒
別名 --
染色名の登場 室町時代

黒みを帯びた茶色。かなり黒に近い色で、憲法色にも似るが、黒茶の方が赤みが強い。この色名には「黒茶ける」と形容するための動詞が存在する。


すみ
Sumi
EN: india ink

143

系統色名
別名 墨染
染色名の登場 奈良時代

書画に使う墨の色。墨は、上質の煤(すす)を膠(にかわ)で練って作る。「墨の五彩」濃い順に焦・濃・重・淡・清。松を原料にすると青みが、菜種油を原料にすると赤みがかかる。


くろ
Kuro
EN: black

144

系統色名
別名 --
染色名の登場 飛鳥時代以前

「黒」は、「暗」からの変化。

鉄黒
てつぐろ
Tetsuguro
EN: iron black

145

別名 --
系統色名
染色名の登場 --

四酸化三鉄を主成分とする顔料の色。赤みを帯びた黒色。鈍い黒さから、黒鉄(くろがね)とも。

紫苑
しおん
Shion
EN: tatarian aster

146

別名 --
系統色名 くすんだ青紫
染色名の登場 平安時代

シオン(紫苑)の花の色に由来。紫苑はキク科の多年草。秋、淡紫の小さな花を沢山つける。源氏物語にも「紫苑の織物」と登場し、平安の時代から好まれた。

二藍
ふたあい
Futaai
EN: two ai

147

別名 --
系統色名 くすんだ青みの紫
染色名の登場 平安時代

藍と紅花で染めた紫色。青の藍と赤の藍(紅)の二種類の藍で交染したところから。[...]


うす
Usu
EN: pale

148

別名 薄き、薄紫、ゆるし
系統色名 灰みの紫。
染色名の登場 平安時代

薄い紫色。最高位の色である濃色(濃紫)の薄い色なのでこう呼ばれた。通常、薄色といえば紫の薄い色のことを指すが、紅色の薄い色な場合も。

撫子
なでしこ
Nadeshiko
EN: dianthus

149

別名 --
系統色名 やわらかい赤紫
染色名の登場 平安時代

ナデシコ(撫子)の花の色から。中国原産の花で秋の七草の一つ。西洋のピンクはナデシコの花の色だが、日本の撫子色とピンクが同義で扱われているわけではない。

青鈍
あおにび
Aonibi
EN: blunt blue

150

別名 --
系統色名 緑みの暗い灰色
染色名の登場 平安時代

平安時代には鈍色系は凶事の色とされ、青鈍は喪服や僧尼の衣の色に用いた。源氏物語などの平安文学にも登場する。

憲法黒
けんぽうぐろ
Kenpou-gro
EN: kenpou black

151

別名 吉岡染, 憲法茶
系統色名 黒茶色
染色名の登場 江戸時代

憲法染で染めた色。江戸初期の兵法師範、吉岡憲法が最初に染め始めた黒でこの名がついた。この黒茶は日常の黒として一般に広く愛用された。[...]

漆黒
しっこく
‎Sikkoku
EN: jet black

152

別名 --
系統色名
染色名の登場 明治時代

黒漆を塗ったような色。黒漆の真っ黒で艶のある色で、日本人の黒髪や黒い瞳の形容に用いられることも。

空五倍子
うつぶし
Utsubushi

153

別名 --
系統色名 灰みの暗い黄赤
染色名の登場 室町時代

五倍子(フシ)で染めた色。五倍子とはヌルデ(白膠木)の枝にヌルデノミミフシアブラムシが寄生してできる虫コブ。五倍子そのものは平安時代から染めに利用しており、主に紫鼠系の色を染めていた。

黄櫨染
こうろぜん
Kourozen
EN: yellow oak

154

別名 --
系統色名 紫みの赤茶色
染色名の登場 平安時代

【禁色】天皇の晴の大儀の際に着用の袍ほうの色で「絶対禁色」。夏の土用(どよう)に南中する太陽の燃え盛る色彩だといわれ、古代中国の五行思想の中軸をなす色彩。

女郎花
おみなえし
Ominaeshi

155

別名 --
系統色名 緑みの冴えた黄色
染色名の登場 平安時代

オミナエシ(女郎花)の花の色。女郎花は野山に自生する秋の七草の一つ。古くからある色名で、平安装束の重ね色目や織目色にも登場する。

山葵
わさび
Wasabi
EN: JPN horseradish

156

別名 --
系統色名 やわらかい黄緑
染色名の登場 明治時代

ワサビの根をすりおろしたような色。柔らかいやさしい色。ワサ「早生」とヒビナ「辛い菜」がつまってワサビという名になった説。

木賊
とくさ
Tokusa
EN: hyemale

157

別名 砥草
系統色名 くすんだ青みの緑
染色名の登場 平安時代

常緑多年草の木賊の茎の色。冷たく落ち着きを感じる色のため、武家の服色として愛用された。

萱草
かんぞう、かぞう
Kanzou
EN: daylily

158

別名 --
系統色名 強い赤味の黄色
染色名の登場 平安時代

カンゾウの花の色。萱草の別名は忘れ草(ワスレグサ)。花が一日限りで終わることから付いた名。別離の悲しみを忘れさせる喪の色とされ、喪中の女子の袴に用いられた。ワスレナグサとの関係はない。

支子
くちなし
Kuchinashi
EN: gardenia

159

別名 梔子(くちなし)
系統色名 わずかに赤みを帯びた濃い黄色
染色名の登場 平安時代

クチナシの実で染めた色。支子は古くから薬や染材料として利用されていた。色名として登場するのは平安時代に入ってから。


こう
Kou
EN: JPN incense

160

別名 香染(こうぞめ)
系統色名 やわらかい黄色
染色名の登場 平安時代

丁字や肉桂などで染めた赤みの薄茶色。香木で染めたことによる名。

鳥の子
とりのこ
Torinoko
EN: egg (shell)

161

別名 --
系統色名 黄みがかった白
染色名の登場 室町時代

鶏卵の殻のような色。鳥の子とは鳥の卵、特にニワトリの卵のこと。古くから上質の和紙「鳥の子紙」の色として、茶色味をおびた白色で有名。

秘色
ひそく
Hisoku
EN: secret color

162

別名 --
系統色名 ごくうすい緑みの青
染色名の登場 平安時代

もともと中国の青磁器の色を指していた。唐の時代、天子への供進の物として庶民の私用を禁止したところから付いた色名ともいわれている。

伽羅
きゃら
Kyara
EN: aloeswood

163

別名 --
系統色名 やわらかい黄赤
染色名の登場 江戸時代

香木の伽羅で染めた色。伽羅は日本では中世以来、香として有名、染色名としての登場は比較的新しい。伽羅蕗、伽羅牛蒡などの料理名はこの色に因む。

山藍摺
やまあいずり
Yama-aizuri

164

別名 --
系統色名 灰色がかった青緑
染色名の登場

染料植物の山藍(やまあい)で摺(す)り染めた布の色。日本古来の純潔な染料植物で、植物による日本最古の染色方法とされる。





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系統色名
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染色名の登場

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染色名の登場

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