和色名 よみ Yomi |
EN: 英語・意訳 記号分類 No. 通し番号 |
別名 -別名-
系統色名 -系統色名-
染色名の登場 -○○時代-
~紹介~
[記号凡例]
植物 : 草、花、木、果実、海藻
動物 : 鳥
動物 : 鳥以外、虫
地球 : 大地、鉱物、空、海
人名
上記以外その他
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色の元祖
基本色名(JIS規格)
紅緋 べにひ Benihi |
EN: deep scarlet 017 |
系統色名 あざやか黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代
紅色も緋色もともに古くから赤色の代表的な色名で、紅緋は赤のなかの赤と言う意味。紅染の上に黄蘗、鬱金などの黄色染料で染めた色。
鉛丹 えんたん Entan |
EN: red lead, minium 018 |
系統色名 強い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代
明るい赤橙色の顔料。酸化鉛の呈する鮮やかな橙色/赤系。鉛に硫黄、硝石を加え、焼いて製した酸化鉛で、鉛ガラスの原料、陶磁器の釉薬、さび止めの塗料などに用いられる。
紅海老茶 べにえびちゃ Beni-ebicha |
019 |
系統色名 暗い黄みの赤
別名 --
染色名の登場 明治時代
紅色がかった海老茶。時代ははっきりしないが、海老茶色の後に登場してきた色と思われる。海老茶の海老とは伊勢えびのこと。
赤茶 あかちゃ Akacha |
EN: reddish brown 025 |
系統色名 強い黄赤
別名 --
染色名の登場 江戸時代
赤みを帯びた茶色。赤茶色は色名としてのみでなく、「赤茶けた」のような変化を表す動詞としても広く使われる。
赤錆 あかさび Akasabi |
EN: red rust 026 |
系統色名 暗い黄赤
別名 --
染色名の登場 現代
鉄が錆びたような赤茶色。
肉桂 にっけい、にっき Nikkei |
EN: cinnamon 030 |
系統色名 くすんだ黄赤
別名 --
染色名の登場 現代
乾燥させた肉桂(ニッケイ)の樹皮のような色。ニッケイは古くから香料として中国から輸入され、江戸時代には栽培も始まった。色名として使われるようになったのは最近。
樺 かば Kaba |
EN: birch 031 |
系統色名 強い黄赤
別名 真樺、蒲
染色名の登場 江戸時代
ガマ(蒲)の穂に似た色。蒲は古くは「かば」と呼んだ。樺は蒲の当て字だが、昔から樺の字を使うことが多い。
煉瓦 れんが Renga |
EN: brick 032 |
系統色名 暗い黄赤
別名 --
染色名の登場 現代
赤れんがのような色。酸化鉄を焼いてつくる赤れんがは日本では明治時代から建築などに使われるようになった。
錆 さび Sabi |
EN: rust 033 |
系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 鉄錆
染色名の登場 江戸時代
鉄錆のような暗い赤茶色。錆何々と言う色は江戸時代、錆浅葱、錆朱、錆納戸などいくつも生まれた。
檜皮 ひわだ Hiwada |
EN: cypress bark 034 |
系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 桧皮
染色名の登場 平安時代
檜(ひのき)の皮の色。
駱駝 らくだ Rakuda |
EN: camel 038 |
系統色名 くすんだ黄赤
別名 --
染色名の登場 現代
らくだの毛のような色。らくだは上代にはすでに渡来していたが、一般に知られるようになったのは江戸時代に見せ物となってから。色名として一般化したのはごく最近。
灰茶 はいちゃ Haicha |
EN: grey-brown 042 |
系統色名 暗い灰みの黄赤
別名 --
染色名の登場 現代
灰色がかったややくすんだ茶色。陶磁器のほか、衣料品やメガネフレームなどの色名に用いられる。
柑子 こうじ Kouji |
EN: orange 045 |
系統色名 明るい黄赤
別名 中柑子
染色名の登場 鎌倉時代
柑子蜜柑の皮のような明るい黄赤。
土 つち Tuchi |
EN: soil 049 |
系統色名 くすんだ赤みの黄
別名 --
染色名の登場 江戸時代
湿った土のような色。染織の色名としてはあまり使われていない。血の気のない顔色の表現に使うことも。
砂 すな Suna |
EN: sand 059 |
系統色名 明るい灰みの黄
別名 --
染色名の登場 現代
砂のような色。砂の色といっても地方によりさまざまであるが、一般的におおよそこのような色か。
芥子 からし Karashi |
EN: mustard 060 |
系統色名 やわらかい黄
別名 --
染色名の登場 現代
芥子の粉のような色。色名としては新しく、最近ポピュラーな色の一つ。
若草 わかくさ Wakakusa |
EN: young grass 073 |
系統色名 あざやかな黄緑
別名 --
染色名の登場 明治時代
芽を出し始めた若草のような色。若草という言葉は古くからあり重色目にもでてくるが、単一の色名としてはごく最近になってから。
草 くさ Kusa |
EN: grass 075 |
系統色名 くすんだ黄緑
別名 --
染色名の登場 明治時代
草の葉の色。草の色もさまざまあり、その標準的な色。洋色のグラスグリーンと同色。苔色よりもくすんだ色。色名としては新しめ。
若葉 わかば Wakaba |
EN: young leaves 076 |
系統色名 やわらかい黄緑
別名 --
染色名の登場 現代
萌え出て間もない草木の若葉のような色。生まれたばかりの若葉のみずみずしい色。「若葉」は夏の季語としても使われる。
白緑 びゃくろく Byakuroku |
EN: whitish green 078 |
系統色名 ごくうすい緑
別名 白襖
染色名の登場 奈良時代
水酸化銅と炭酸銅が主成分である孔雀石からとれる顔料の中で、いちばん粒子が細かいものが百緑。古くからある顔料で仏画などの着彩に使用されていた。
緑青 ろくしょう Rokushou |
081 |
系統色名 くすんだ緑
別名 --
染色名の登場 鎌倉時代
孔雀石を粉末にして作る緑色顔料の色。銅の表面に生じる緑色のさびのような色も緑青という。顔料としては仏教伝来と共に日本に伝わった。
若竹 わかたけ Wakatake |
EN: young bamboo 085 |
系統色名 強い緑
別名 --
染色名の登場 明治時代
若い竹をイメージした爽やかな緑色。若竹色は実際の色より少し明るい緑で若々しさを象徴している。
青竹 あおたけ Aotake |
EN: blue bamboo 087 |
系統色名 やわらかい青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代
成長した青竹のような色。若竹色と比べると青みが強い。
鉄色 てついろ Tetsuiro |
EN: iron blue 088 |
系統色名 ごく暗い青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代
焼いた鉄肌のような色。この色は鉄の色からとも、陶磁器の下絵顔料に用いる呉須(ごす)の色からともいわれる。名のとおり堅実な色合いで、江戸時代に流行した。
錆浅葱 さびあさぎ Sabiasagi |
EN: rust chive 090 |
系統色名 灰みの青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代
錆色がかった、くすんだ渋味のある浅葱色。基調である浅葱色が江戸中期に流行った頃、同じようにこの色も流行した。
水浅葱 みずあさぎ Mizuasagi |
EN: water chive 091 |
系統色名 やわらかい青緑
別名 --
染色名の登場 江戸時代
水色よりやや濃く浅葱色より薄い色。水浅葱色は江戸時代には浅葱色ほど流行らなかった。[...]
白群 びゃくぐん Byakugun |
094 |
系統色名 やわらかい緑みの青
別名 --
染色名の登場 現代
岩絵の具の群青のうち、粒子の最も細かいもので、白みを帯びた群青色。岩絵の具は粒子の多きさにより変化し、細かくなるほど色が薄くなる。
納戸 なんど Nando |
EN: storage room 095 |
系統色名 強い緑みの青
別名 --
染色名の登場 江戸時代
江戸時代に流行った藍染のうち代表的な色の一つ。納戸は屋内にある物置部屋のこと。名前の由来は諸説あり、はっきりしない。
藍鼠 あいねず(み) Ainezu |
EN: indigo rat 098 |
系統色名 暗い灰みの青
別名 --
染色名の登場 江戸時代
四十八茶百鼠。藍色味を帯びた鼠色。何々鼠と称する鼠色が次々とでてきた江戸中期以降にあらわれた色。[...]
濃藍 こいあい Koiai |
EN: dark indigo 102 |
系統色名 ごく暗い青
別名 --
染色名の登場 明治時代
藍染の濃い色。藍染で濃く染めた色で、藍色と紺の中間になり、これより濃くなると紺になる。[...]
瑠璃紺 るりこん Rurikon |
EN: ruri navy 108 |
系統色名 こい紫みの青
別名 紺瑠璃
染色名の登場 平安時代
瑠璃色がかった紺色。[...]
鉄紺 てつこん Tetsukon |
EN: iron navy blue 113 |
系統色名 ごく暗い紫みの青
別名 紺鉄
染色名の登場 江戸時代
鉄色がかった紺色。その名の通り鉄色と紺色の中間の色合いで濃く深い色。江戸時代後期の染見本帳には紺鉄色とある。
藤納戸 ふじなんど Fujinando |
114 |
系統色名 強い青紫
別名 藤御納戸ふじおなんど
染色名の登場 江戸時代
藤色がかった納戸色。淡い青紫系の色に藤のつく色がいくつもある。藤色系の色は昔から好まれた色だった。
紺藍 こんあい Kon-ai |
EN: navy indigo 116 |
系統色名 こい青紫
別名 --
染色名の登場 明治時代
紺色がかった濃い藍色。藍で染めた最も濃い色。
鳩羽 はとば Hatoba |
EN: pigeon feather 121 |
系統色名 くすんだ青紫
別名 鳩羽鼠
染色名の登場 江戸時代
四十八茶百鼠。山鳩の背中の羽の色。薄い紫色である藤色に鼠色をかけた赤みがかった灰紫色。[...]
茄子紺 なすこん Nasu-kon |
EN: Eggplant navy 126 |
系統色名 ごく暗い紫
別名 --
染色名の登場 明治時代
ナス(茄子)の実のような赤みの紺。[...]
紫紺 しこん Shikon |
EN: bluish purple 127 |
系統色名 暗い紫
別名 --
染色名の登場 明治時代
濃い紺色がかった紫色。茄子紺より、紫紺の方がやや赤み。その荘厳さ故に優勝旗の色としてよく使用されている。
胡粉 ごふん Gofun |
EN: white pigment 132 |
系統色名 黄みの白
別名 --
染色名の登場 奈良時代
胡粉とは牡蛎などの貝殻を焼いて作った白色顔料。日本では白色の絵の具の代表。染料にはならないが、友禅染めなどの一部に使用している。
銀鼠 ぎんねず Gin-nezu |
EN: silver rat 135 |
系統色名 明るい灰色
別名 錫
染色名の登場 江戸時代
銀色を帯びた薄い鼠色。「墨の五彩」の「淡」にあたる色。[...]
茶鼠 ちゃねず(み) cha-nezumi |
EN: brown rat 136 |
系統色名 黄赤みの灰色
別名 江戸鼠、当世鼠
染色名の登場 江戸時代
茶色がかった鼠色。江戸中期以降、他の茶や鼠とともに流行。[...]
鉛 なまり Namari |
EN: lead 139 |
系統色名 青みの灰色
別名 --
染色名の登場 明治時代
鉛の色に似た、青みを帯びた灰色。炭素属元素のひとつの鉛は、その暗く重い印象と重なって、どんよりした重苦しい空の色の表現によく使われる。
鉄黒 てつぐろ Tetsuguro |
EN: iron black 145 |
別名 --
系統色名 黒
染色名の登場 --
四酸化三鉄を主成分とする顔料の色。赤みを帯びた黒色。鈍い黒さから、黒鉄(くろがね)とも。
薄 うす Usu |
EN: pale 148 |
別名 薄き、薄紫、ゆるし
系統色名 灰みの紫。
染色名の登場 平安時代
薄い紫色。最高位の色である濃色(濃紫)の薄い色なのでこう呼ばれた。通常、薄色といえば紫の薄い色のことを指すが、紅色の薄い色な場合も。
漆黒 しっこく Sikkoku |
EN: jet black 152 |
別名 --
系統色名 黒
染色名の登場 明治時代
黒漆を塗ったような色。黒漆の真っ黒で艶のある色で、日本人の黒髪や黒い瞳の形容に用いられることも。
秘色 ひそく Hisoku |
EN: secret color 162 |
別名 --
系統色名 ごくうすい緑みの青
染色名の登場 平安時代
もともと中国の青磁器の色を指していた。唐の時代、天子への供進の物として庶民の私用を禁止したところから付いた色名ともいわれている。
伽羅 きゃら Kyara |
EN: aloeswood 163 |
別名 --
系統色名 やわらかい黄赤
染色名の登場 江戸時代
香木の伽羅で染めた色。伽羅は日本では中世以来、香として有名、染色名としての登場は比較的新しい。伽羅蕗、伽羅牛蒡などの料理名はこの色に因む。
山藍摺 やまあいずり Yama-aizuri |
164 |
別名 --
系統色名 灰色がかった青緑
染色名の登場 ●
染料植物の山藍(やまあい)で摺(す)り染めた布の色。日本古来の純潔な染料植物で、植物による日本最古の染色方法とされる。
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系統色名 ●
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染色名の登場 ●
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系統色名 ●
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染色名の登場
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